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森林遺伝育種学会は森林に係わる遺伝と育種に関する場を提供する団体であり、日本学術会議協力学術研究団体となっています。

会長ご挨拶President Greeting

会長就任にあたって

 秋田県立大学の高田克彦です。2022年3月31日より、津村義彦前会長の後を受けて、森林遺伝育種学会会長を拝命いたしました。大きなプレッシャーを感じつつも精進して務めさせていただく所存ですので、2年間よろしくお願い申し上げます。
 新型コロナウイルス(covid-19)による影響で、働き方を含めて日々の生活が大きく変わりました。しかしながら、「with covid-19」は未だ模索中という状況ですし、昨今の国際情勢の緊張も相俟って、将来への不安を感じることも多いこの頃ですが、このような状況が一日も早く解消され、平穏な日々が戻ることをまずは祈念申し上げます。
 さて、「学会」は「学術研究の進展・連絡などを目的として、研究者を中心に運営される団体」と定義されます。森林遺伝育種学会は2012年に設立された比較的新しい学会ではありますが、設立時にその目的を、

 1. 森林に係わる遺伝と育種の研究発表及び情報交換の場を提供すること

 2. 森林・林業分野における森林遺伝育種に関する情報を広く社会に広報して、日本の森林の持続的発展をはかること

として、森林遺伝育種の発行、学会賞等の顕彰制度、年1回の学会発表会とシンポジュウムの開催、森林遺伝育種学会メールマガジン(FGTBニュース)の配信、林木育種協会から引き継いだ図書出版などを通して、森林遺伝と林木育種に関する基礎および応用研究の推進と研究成果の社会への普及を図ってきています。さらに、2020年には日本学術会議協力学術研究団体に指定され、2021年には10周年記念事業として書籍の発行と国際シンポジュウムの開催を企画するなど、特筆すべき活動実績も残しています。これらは歴代会長のリーダーシップのもと、会員全員の力を結集して成し遂げた大きな成果と考えられます。
 一方、このように設立10年が順調に経過した本会ですが、国内外の状況の変化を考えると、上記の活動を基盤として次の10年に向けた新たな体制や取り組みが必要になっていると感じています。すなわち、「森林・林業・木材」研究に対する「地域社会の発展」や「地球環境の保全」への漠然とした「期待」が、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の達成」や「脱炭素社会の構築」という具体的な「義務」へと変化したことや、日本国内において少子高齢化現象に歯止めがかからず、今後、森林遺伝や林木育種に関する研究/教育の状況の変化が予想されることは、本会の設置目的の達成と更なる発展に少なからぬ影響を及ぼすと考えたからです。
 今回、このような考えをもとにして、総務委員会・委員長の平岡裕一郎さんをはじめ理事8名、監事2名、主事3名にご就任いただきました(学会運営の体制については、「森林遺伝育種学会役員」をご参照ください)。また、総務委員会・企画・表彰担当の後藤晋さんをリーダーとしたWGを設置して今後の学会の体制や取り組みについて議論を深めてまいりたいと考えております。学会運営およびこれらの活動に際しては、慎重さと迅速さのバランスを取りつつ、問題の一つ一つを丁寧に議論し、折に触れて会員の皆さまに情報を発信してまいります。理事会メンバーはもとより、会員の皆さまのご意見やアイディアも参考にしながら、学会のより良い在り方を模索していく所存です。今後とも、会員の皆さまのご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


森林遺伝育種学会会長 燗c克彦
(秋田県立大学・木材高度加工研究所)
(2022年4月) 


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